FPについて

きんざいとFP協会の違いとは?

きんざいとFP協会の違い

ファイナンシャルプランナーの試験機関のきんざいとは?

こんにちは、マリです。

本日は、ファイナンシャルプランナーの試験の実施機関について、お伝えします。

ご存知の方も多いと思いますが、ファイナンシャルプランナーの試験実施機関は1つだけではありません。

ファイナンシャルプランナーの国家資格(技能検定)であるファイナンシャル・プランニング技能士の「3級」「2級」「1級」の全てで、きんざいまたはFP協会のいずれかを選択する形になります。

ファイナンシャルプランナーの試験機関のきんざいとは、一般社団法人金融財政事情研究会(きんゆうざいせいじじょうけんきゅうかい)の略称です。

きんざいはファイナンシャルプランナーの試験を提供するだけではなく、下記の5つの専門研究会を主催しています。

クレジット会社や保証協会に従事している企業の債権管理や回収業務を対象にした「債権管理フォーラム」

人事企画担当者を対象にした定例研究会や特別セミナーの「金融人事問題研究会」

全国の地銀や協同組織金融機関の会員に向けた「融資問題研究会」

コンプライアンス態勢の整備と運用をテーマにした「金融コンプライアンス研究会」

民事基本法制の視点から登記制度や土地所有権の在り方を研究する「登記制度・土地所有権の在り方等に関する研究会」

きんざいの詳細については、公式ホームページを参照してみてください。

参考:https://www.kinzai.or.jp/

ファイナンシャルプランナーの試験機関のFP協会とは?

ファイナンシャルプランナーのもう一つの試験機関は、FP協会(日本FP協会)です。

FP協会は特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の略称で、次の特徴を持つNPO法人になっています。

ファイナンシャル・プランニングの重要性を伝える

質の高いファイナンシャルプランナーを育成する

社会全体の利益の増進に寄与する

FP協会のFP技能検定やセミナー・イベント情報については、公式サイトで確認してみましょう。

参考:https://www.jafp.or.jp/

きんざいとFP協会の共通点

ファイナンシャルプランナーの試験機関のきんざいとFP協会は、何もかもが違うわけではありません。

2つの受験機関にはいくつかの共通点がありますので、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得したい方は要チェックです。

ファイナンシャルプランナーとしての資格の価値:どちらで受験をしてもFP技能士の資格を取得できる(きんざいとFP協会で優劣はない)

学科試験の問題内容:学科試験の内容や合格点は一緒で、「ライフプランニングと資金計画」など6科目の範囲から出題される

受験料や受験日:ファイナンシャルプランナーの試験の受験料や受験日は同じ(2019年は5月26日と9月8日)

きんざいで受験してもFP協会で受験しても、3級や2級の資格が与えられます。

資格の価値は全く一緒ですので、「○○○で受けた方が転職に役立つのでは?」と考える必要はありません。

きんざいとFP協会の相違点

ファイナンシャルプランナーの試験を受験する予定の方は、きんざいとFP協会の相違点について把握しておく必要があります。

まずは、きんざいとFP協会のファイナンシャルプランナー試験の微妙な違いを見ていきましょう。

合格証書の書式(合格証書のデザインや記載される発行者名の違い)

受験会場(受験者数の多いきんざいは細かい単位で会場が設定される)

問題の難易度(きんざいの方がFP協会よりも難しい傾向がある)

また、ファイナンシャルプランナーの実技試験はきんざいとFP協会で大きな違いがありますので、級別の相違点を要チェックです。

3級の実技試験の相違点

ファイナンシャルプランナーの3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能士)の実技試験は、きんざいとFP協会で次のように出題範囲が違います。

<きんざいの個人資産相談業務>

・ライフプランニングと資金計画
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続や事業承継

*FP6科目のうち、「リスク管理」からは出題されません

<きんざいの保険顧客資産相談業務>

・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・タックスプランニング
・相続や事業承継

*FP6科目のうち、「金融資産運用」と「不動産」からは出題されません。

<FP協会の資産設計提案業務>

・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続や事業承継

*FP6科目すべてから出題されます。

以上のような出題範囲を見ると、

「FP協会で受験するのであれば、6分野全てを学習する必要があるから、きんざいにしよう!」

と、あなたは思うかも知れません。しかし、そんな単純な問題ではないのです。

次に、きんざいとFP協会、それぞれの3級実技試験の合格率を見てみましょう。

きんざいとFP協会 3級実技試験の合格率

きんざい 3級実技試験の合格率

・2019年1月 47.75%
・2018年9月 42.92%
・2018年5月 53.22%

*上記合格率は、「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の両方の受験者・合格者を集計したものです。

FP協会 3級実技試験の合格率

・2019年1月 83.38%
・2018年9月 86.50%
・2018年5月 90.47%

以上のように、FP協会の方が、圧倒的に3級実技試験の合格率が高くなっています。

これには、次のような理由があります。

・きんざいの3級実技問題のほうが、難易度が高い。また、難問が出題されやすい

・FP協会の受験者は、将来的にAFP/CFPを目標にしている方が多く、そのため、試験に対するモチベーションが高い

いずれにしても、FP協会で受験したほうが合格しやすいのは間違いないので、特に理由のない限り、管理人としては「FP教会でFP試験を受験する」ことを、おすすめします。

ファイナンシャルプランナー2級の実技試験の相違点

2級のファイナンシャルプランナー(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)の実技試験も、3級と同じように下記の相違点があります。

出題分野の違い(きんざいは分野が限られているのに対して、FP協会は6分野全ての学習が必要)

問題数の違い(きんざいが15~20ページなのに対して、FP協会では35~40ページと約2倍)

実技試験の傾向(きんざいは解答が難しいマニアックな出題が多いのに対して、FP協会は基本的事項を問う問題が多数を占める)

2級の場合も、状況は3級と変わりません。

出題分野の範囲はFP協会の実技試験の方が広いのですが、合格率はきんざいよりも高いのが大きな特徴です。

そのため、2級試験においても、FP協会で受験されることをおすすめしています。

ファイナンシャルプランナー1級の実技試験の相違点

1級のファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)の試験は、上記の3級と2級とは大きく異なります。

1級の実技試験はきんざいが面接方式なのに対して、FP協会は記述式です。

また、FP協会ではファイナンシャルプランナー(FP)の1級の学科試験は実施されていません。

問題の傾向や試験の内容が違いますので、「○○○の方が難易度が低い(高い)」と比較するのは困難です。

ただし、面接対策には「慣れ」が必要です。

きんざいの面接対策ができない時は、FP協会で1級のファイナンシャルプランナーの実技試験を受けるのが良いでしょう。

FP協会のAFP・CFPとは?

日本FP協会では、「3級」「2級」「1級」のファイナンシャルプランナー(FP)の試験とは別で、AFPとCFPが用意されています。

このAFPとCFPが一体何を指しているのか簡単に見ていきましょう。

<AFP資格(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)>

・日本FP協会が認定しているファイナンシャルプランナーの資格
・2級FP技能検定の合格やAFP認定研修の修了が認定の要件
・日本全国では約16万人が活躍している

<CFP資格(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)>

・北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界24カ国・地域(2019年2月現在)で導入されている、プロフェッショナルFPとしての国際資格
・日本では、FP協会が認定
・AFP認定者やCFP資格審査試験に合格、エントリー研修修了が認定の要件
・日本全国では約2万人が活躍している

FP技能検定が国家検定なのに対して、AFPとCFPは民間資格ですが、その信頼性は国家資格にも劣りません。

実務上の違いでは、国家資格(FP技能士)が「一度資格を取得したら一生涯有効」なのに対して、民間資格(AFP/CFP)は「資格を維持するために、継続的な学習が必要」です。

ファイナンシャルプランナーとして、いつまでも最新知識を保持するために、FP技能士取得後にキャリアアップとして、AFPとCFPの資格取得を目指してみてください。

まとめ

同じファイナンシャルプランナーの試験でも、きんざいとFP協会で大きな違いや相違点があるとおわかり頂けたのではないでしょうか。

資格の価値に関してはきんざいもFP協会も一緒ですが、実技試験の出題範囲や問題数に違いがあります。

ファイナンシャルプランナーの資格を取得するに当たり、どちらの試験機関が自分に合っているのか考えてみてください。