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FP・ファイナンシャルプランナーの資格を取得する費用についてまとめてみた
FP・ファイナンシャルプランナーは、ビジネスシーンだけではなくプライベートでも役立つ資格です。
多くの方は仕事で活かす目的で、ファイナンシャルプランナーの資格を取得していますね。
税理士や弁護士とは違い、ファイナンシャルプランナーは独占業務資格ではありませんので、業務を行う上で資格取得が必須ではありません。
しかし、顧客やクライアントの信頼を獲得する上で重要な判断基準になるため、ファイナンシャルプランナーの資格を取得した方が良いのは間違いないでしょう。
そこで、このページではファイナンシャルプランナーの資格を取得するに当たって必要な費用についてまとめてみました。
これからファイナンシャルプランナーの資格取得を目指す方は、どのくらいの費用がかかるのか目を通しておいてください。
FP・ファイナンシャルプランナーの試験合格に必要な知識を身につけるための費用
ファイナンシャルプランナーの合格を目指すには、相応の知識を身につけないといけません。
試験の勉強や学習を継続するに当たり、一定の費用がかかります。
以下では、ファイナンシャルプランナーの資格を取得する勉強法別で、どのくらいの費用が必要なのか目安をまとめてみました。
<独学>
3級:7,000円程度
2級・AFP:7,000円程度
1級:13,000円程度
CFP:50,000円程度
<スクールへの通学>
3級:20,000円程度
2級・AFP:100,000円程度
1級・CFP:200,000円程度
<通信講座>
2級:30,000~60,000円程度
1級・CFP:150,000円程度
独学でファイナンシャルプランナーの取得を目指す場合は、テキスト+問題集+過去問題集の費用だけで済みます。
最も費用を抑えられる方法ですが、プロの講師による指導やアドバイスを受けることができません。
何もかも自分で学習する必要がありますので、ファイナンシャルプランナーの初学者にはスクールへの通学や通信講座がおすすめですよ。
スクールに通学すればプロの講師の講義を受けて直接教えてもらうことができますし、通信講座は予備校のノウハウが詰まったテキストやDVDを見ながら自宅でスキマ時間に勉強できます。
ファイナンシャルプランナーの通信講座は、「課題を提出してフィードバックを得られる」「わからない部分を担当の講師に質問できる」と合格を徹底サポートしてくれますので、働きながら資格の取得を目指す方にピッタリです。
FP・ファイナンシャルプランナーとしての実務経験を補うための費用
2級のファイナンシャルプランナーは、次の4つの受験資格が設定されています(いずれかが必要です)。
- 3級技能検定の合格者
- FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
例えば、3級のファイナンシャルプランナーの資格を持っていない方が2級FP技能士の試験を受けるには、2年間以上の実務経験が必須です。
つまり、ファイナンシャルプランナーの2級の試験を受ける前に、実務経験を補うための費用がかかる場合があります。
具体的に何が実務経験として認められるのかいくつか見ていきましょう。
- 「証券会社」「保険会社」「銀行」「クレジット会社」などの金融機関に勤務している
- 保険会社(代理店)や会計事務所、投資顧問会社や商品先物取引会社の職員
- 税理士や弁護士、司法書士や行政書士で資産に関する相談業務に従事している
- 不動産会社、建設会社で土地建物取引や相談業務に従事している
- 生活協同組合などの共済等の担当職員
- 一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者や財務・経理担当者
- 商事会社の商社金融担当者や金融機関営業担当者、ソフト開発担当者
実務経験の判断は自己申告ですが、虚偽や不正が発覚すると試験の中止や合格の取り消しといった措置が取られますので気を付けてください。
※FPの実務経験について詳しくは、下記の記事も参考にしてください。

FP・ファイナンシャルプランナーの資格の受験費用
ファイナンシャルプランナーの資格の受験費用は、下記のように階級で違いがあります。
<3級FP技能士>
学科:3,000円
実技:3,000円
両受験:6,000円
<2級FP技能士>
学科:4,200円
実技:4,500円
両受験:8,700円
<1級FP技能士>
学科:8,900円
実技:20,000円
1級のファイナンシャルプランナーを受験する場合は少し費用が高めですが、3級と2級はそこまでではありません。
ファイナンシャルプランナーの合格点を取るための勉強にかかる費用と比べてみると、安上がりで済みますね。
また、AFPとCFPはそれぞれ別の費用がかかりますので、これから目指す予定の方はきちんと押さえておきましょう。
- AFPは通学か通信でAFP認定研修修了が必要で、費用の目安は25,000円程度
- CFPは6科目の合格が必要で、1科目5,400円、6科目全部だと27,000円
3級や2級のファイナンシャルプランナーで終わるのではなく、顧客からの信用力や信頼性を高める目的でAFPやCFPの認定者を目指すのは選択肢の一つです。
FP・ファイナンシャルプランナーの資格を維持するための費用
FP技能士の資格は一度取得すればOKで、資格更新要件はありません。
2級や1級のファイナンシャルプランナーを持っている方は、更新の手続きなしで業務に携わることができます。
一方でAFP認定者とCFP認定者は、資格の更新で次の4つを全て満たさないといけません。
- 規定の単位数を取得している(AFPは15単位以上、CFPは30単位以上)
- FP実務と倫理(AFPは1単位以上、CFPは2単位以上)を含む3課目以上を履修している
- 単位の取得記録(証明書等)を自身で管理している
- 所定の継続教育期間に更新手続きを行っている
資格を更新するための継続教育テストへの応募や研修講座の受講では、一定の費用が発生します。
また、AFPやCFPとして認定されるには、日本FP協会への入会が必須です。
どちらのファイナンシャルプランナーの資格をお持ちの方も、「10,000円の入会費」「12,000円の年会費」がかかると心得ておきましょう。
まとめ
ファイナンシャルプランナーの資格を取得するに当たり、様々な費用が発生するとおわかり頂けましたか?
ファイナンシャルプランナーの資格の種類で変わりますが、「試験合格を目指す勉強でかかる費用」「実務経験を補うための費用」「資格の受験費用」「資格を維持するための費用」がかかります。
少しでも金銭的な負担を抑えたい方は、独学や通信講座でファイナンシャルプランナーの試験合格を目指してみてください。
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ファイナンシャルプランナーの資格に関しては、以下の記事も参考にしてください。
<資格の概要>
- FP資格の概要【おすすめ】
- FPになるために必要な費用
<FPの仕事>
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<資格の更新関連>
<その他>
- きんざいとFP協会の違い【人気!】
この記事の監修者 | |
氏名 | 西俊明 |
保有資格 | 中小企業診断士 , 宅地建物取引士 , 2級FP技能士 |
所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |