一般コラム

FP・ファイナンシャルプランナーに将来性や需要はある?AIに仕事を奪われる可能性は?

FPの需要と将来性

FP・ファイナンシャルプランナーに将来性や需要がある理由!

ファイナンシャルプランナーの資格を取得するに当たり、将来性や需要は気になるポイントですよね。

就職や転職で活かすのが目的であれば、なるべく需要のある資格を取得したいと考えます。

結論から言うと、ファイナンシャルプランナーは将来性のある資格です。

ファイナンシャルプランナー(FP技能士)は国家資格ですので、合格すればその価値(技術)は国家に保証されることになります。

「この資格さえ持っていれば安心」と言い切れるわけではありませんが、お金に関するプロフェッショナルは今もこれからも必要とされる存在です。

以下では、ファイナンシャルプランナーの資格に将来性や需要がある理由をまとめてみました。

資産運用をプロに任せる考え方が定着している

アメリカでは、公認会計士や弁護士と同じくらいの社会的地位がファイナンシャルプランナーに与えられています。

日本でも一昔前と比べてみると、ファイナンシャルプランナーの知名度は高まりました。

それは資産運用をプロフェッショナルに任せる考え方が定着しつつあるからです。

将来のための資産運用について、下記のように悩みは尽きません。

  • 不動産運用のリスクやデメリットは何?
  • どうやって住宅ローンや教育費の貯蓄をすれば良いの?
  • ボーナスで資産運用を始められるの?
  • 退職金の運用は考えた方が良いの?
  • 株式投資や投資信託は始めた方が良いの?

お金に関する知識がない人にとってはチンプンカンプンですが、ファイナンシャルプランナーに相談すれば、それぞれの方に最適なプランを提案してくれます。

生きていく限りはお金の悩みはなくなりませんので、ファイナンシャルプランナーの将来性や需要はあると判断できるわけです。

顧客の立場に立ち、資産運用をファイナンシャルプランナーに相談するメリットをいくつか挙げてみました。

  • 個人の現状やライフプランに合わせた提案をしてくれる
  • 今までの自分では考えられなかった助言をしてくれる
  • 独立系FPに相談すれば中立的な立場からアドバイスをしてもらえる

資産運用に関する相談をしたい方はどんどん増えていますので、今後もファイナンシャルプランナーの需要は高まります。

FP・ファイナンシャルプランナーの試験の受験者は年々増えている

以前と比べてみると、ファイナンシャルプランナーの試験の受験者は増えています。

これはファイナンシャルプランナーの資格に需要がある何よりの理由ですね。

以下では、年度別でFP2級の学科試験(日本FP協会)の受験者数や合格者数のデータをまとめてみました。

試験日受験者数実受験者数合格者数
2012年1月18,790名15,038名5,859名
2012年5月15,193名12,199名4,720名
2012年9月16,702名13,829名6,351名
2013年1月18,205名14,470名4,059名
2013年5月16,726名13,509名6,459名
2013年9月17,449名14,214名5,820名
2014年1月19,758名15,683名4,934名
2014年5月18,131名14,577名6,327名
2014年9月19,432名16,015名6,703名
2015年1月22,488名17,760名6,032名
2015年5月19,778名16,043名6,450名
2015年9月20,404名16,492名5,845名
2016年1月24,902名19,222名6,682名
2016年5月21,708名17,063名6,649名
2016年9月22,984名18,504名7,423名
2017年1月27,418名21,626名8,527名
2017年5月22,662名18,015名7,465名
2017年9月23,317名18,994名9,083名
2018年1月27,082名20,826名9,502名
2018年5月22,195名17,410名7,474名
2018年9月24,177名19,118名7,545名
2019年1月28,564名22,076名10,654名
2019年5月23,428名18,097名7,269名
2019年9月25,806名20,935名9,090名

ファイナンシャルプランナーの受験者数が増えるにつれて合格者数も増えていますので、競争率は高くなったとも考えられます。

しかし、仕事で大いに役立つ資格だからこそ、ファイナンシャルプランナーの人気は上昇しているのです。

高齢化による影響で需要が拡大している

高齢化社会が進んでいる日本では、ファイナンシャルプランナーの需要が拡大しています。

それは老後に必要なお金が増大しつつあるのが大きな理由!

ソニー生命保険の調査によると、50代の60%以上の方が老後の生活設計に不安を感じているとのデータが出ていました。

更に国民年金制度の変化により、将来もらえる年金額はどんどん減り続けています。

そこで登場するのがファイナンシャルプランナーの資格保有者です。

上記で解説した内容と少し被りますが、ファイナンシャルプランナーに相談すれば具体的に資金計画を立てられます。

ライフプランニングができる知識や技術は、一昔前よりも現代の方が求められているのです。

ただし、経済や税制、法律は常に移り変わっていきます。

金融関連の仕組みは複雑ですので、ファイナンシャルプランナーとして活躍するには常に情報の更新やスキルアップを図る努力をしないといけません。

独立系FPが増えると予想されている

ファイナンシャルプランナーの働き方は、次の2つに大きくわけられます。

  • 企業内でファイナンシャルプランナーの資格を活かして活動する企業系FP
  • 自営業として独立して活動する独立系FP

ファイナンシャルプランナーの90%近くの方は、銀行や保険会社などの金融機関に勤めているのが現状です。

しかし、お金に不安を持つ方はたくさんいますし、そのような方々は「中立的な意見が欲しい」と思っています。

そのため、今後は独立系FPのニーズが増えると予想されています。

働き方が多様化するファイナンシャルプランナーは、将来性のある資格だと言えるのではないでしょうか。

ファイナンシャルプランナーとしての実力や実務経験が豊富な方は、企業系FPではなく、将来的に独立系FPを目指すのは選択肢の一つですよ。

FP・ファイナンシャルプランナーの仕事がAIに奪われる可能性はある?

「ファイナンシャルプランナーの仕事がAI(人工知能)に奪われたら将来性はなくなるのでは…」と不安を抱えている人もいるでしょう。

確かに、近年ではAI技術の発達により、様々な職種や業種の需要がなくなると考えられています。

「仕事がAIに奪われる」という観点では、ファイナンシャルプランナーも代表的な職種です。

ファイナンシャルプランナーによるアドバイスは、次の理由でAIに取って代わられるとの意見が出ています。

  • レシートをスマホで撮影するだけで家計簿ができる便利なスマホアプリが登場している
  • 節約や貯蓄のやり方をアドバイスしてくれる節約アシスト機能が搭載されたアプリが登場している
  • 銀行口座やクレジットカードを登録し、預金や不動産などの全ての資産を自動で管理できる資産管理ソフトやアプリが登場している

これからAI(人工知能)が更に発達すれば、節約のみならず資産運用に関するアドバイスもできるようになります。

そうなると、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ方は不要です。

「ファイナンシャルプランナーは人と人とのコミュニケーションが大事だからAIに奪われることはない」との考え方もあります。

しかし、これからファイナンシャルプランナーの資格取得を目指す方は、将来的に仕事が減る可能性も少なからずあると心得ておきましょう。

ファイナンシャルプランナーには独占業務がない…

中には、「ファイナンシャルプランナーに将来性はないのでは…」と考えている方はいます。

それは将来的に仕事の一部がAIに奪われやすいだけではなく、ファイナンシャルプランナーに独占業務がないからです。

独占業務とは、その資格を保有する人しかできない仕事や業務を指します。

司法書士の法務局に対して行う申請書類の提出、税理士の税務書類の作成、社会保険労務士の労働保険に関する書類の作成などが代表的です。

独占業務がある資格の需要はなくなりにくいのに対して、ファイナンシャルプランナーにはそれがありません。

そのため、ファイナンシャルプランナーとして独立を考えているのであれば、別の資格とのダブルライセンスを検討すべきです。

複数の資格を取得し、より専門的なサポートやアドバイスを顧客にできるように努力してみましょう。

まとめ

ファイナンシャルプランナーの将来性や需要についておわかり頂けましたか?

「資産運用をプロに任せる考え方が定着している」「お金に関する悩みは尽きない」「今後は独立系FPが増える」といった理由で、ファイナンシャルプランナーには将来性があります。

AIに仕事を奪われるのではないかとの意見も出ていますが、需要がゼロになることは絶対にありません。

  • AIにはないコミュニケーション能力(コンサルティング能力を高める)
  • 関連資格とのダブルライセンスで独占業務もできるようにする

など、他人やAIから差別化できるような人材になれば、将来は有望なはずです。

ぜひ、戦略的な視点を持って、FPを目指して欲しいと思います。

FPコラムについては、以下も参考にしてください。