こんにちは、マリです。
ファイナンシャルプランナーは人気の資格ですから、書店やネット通販で、様々な種類のテキスト(参考書)や問題集が売られています。
そのなかから、初心者の方が「自分に最適なテキスト」を見つけ出すのは難しいものです。
そこで、この記事では、ファイナンシャルプランナーの試験(技能検定)を独学で勉強される方向けに、おすすめのテキストをランキング形式でご紹介します。
ここで紹介するランキングは、管理人の私が個人的に選んだものですが、できるだけ多くの方の参考になるよう、選んだ理由なども客観的に書いていきます。
ぜひ、あなたに最適な独学向けテキストを見つけてくださいね。
※なお、この記事では2級・AFP対応のテキストを紹介していますが、同じシリーズであれば、3級のテキストも基本的な構成は同じです。3級のテキストを探している方も、ぜひ参考にしてください。
Contents
FP・ファイナンシャルプランナーの独学用テキスト 選び方のポイント
まず、テキストを選ぶうえで、押さえておきたい基本的なポイントを説明します。
出版社名だけで選ばない
ファイナンシャルプランナーの初学者の場合、テキストや参考書の内容を少し見ただけでは、それが良いのか悪いのか正確に判断できません。
色々なテキストを比べていると、「ユーキャン」や「TAC」など、著名な予備校やスクールから出版されているテキストが魅力的に思えることもあるでしょう。
確かに、著名な予備校やスクールのテキストには、「長年に渡る指導ノウハウが反映されている」など、一定の品質が担保されているのは間違いありいません。
ただし、そのようなテキストがすべて「分かりやすいか」というと、必ずしもそうではありません。テキストによって「読みやすさ」「分かりやすさ」には差があります。
一番間違いのない選び方は、経験者の声を聞くことです。
この記事やFP受験経験者の声などを参考に、本当にあなたにあった一冊をみつけてください。
購入者の口コミや評判を確認する
経験者の声を聞くことの一つに、通販サイトのAmazonで、ファイナンシャルプランナーのテキストを購入した方の口コミや評判を確認する、という手もあります。
購入者の評判は、「内容が濃いテキストなのか?」「使いやすい参考書なのか?」といった点を判断する指標です。
口コミの内容からファイナンシャルプランナーのテキストの特徴を読み取るのも難しくありません。
そのため、ファイナンシャルプランナーのテキストを購入する前に良い評判と悪い評判の両方をチェックしてみてください。
※ただし、残念なことに「サクラレビュー(口コミ)」が書かれている場合も一部あるようです。「このレビュー、なんかおかしいな」と違和感を感じたら、鵜呑みにはせず、他の情報もチェックするようにしてください。
最新のテキストを選ぶ
2級/3級のファイナンシャルプランナーの試験実施日は、「5月」「9月」「1月」と1年間で3回ありますが、最新のテキストを選んで学習するのはとても重要です。
ファイナンシャルプランナーの試験問題は、最新の法制度や税制に基づいています。
新しいテキストには最新の法改正が反映されていますが、少し前のテキストだと情報が古い可能性があります。
「過去のファイナンシャルプランナーのテキストはフリマアプリや古本屋で安い価格で販売されているからお得」と考える人もいるでしょうが、
新しい法改正に対応していないこともありますので、最新のテキストを選んでください。
ファイナンシャルプランナーの新しいテキストは、1年に1回、5月~6月のタイミングで更新される傾向があります。
つまり、その時期よりも前に試験を受けるのか後に受けるのかで購入するテキストや参考書を決めましょう。
テキストと問題集のシリーズを統一する
多くの資格試験と同じように、ファイナンシャルプランナーの試験に合格するためにも、次のような対策が欠かせません。
- テキストや参考書で知識をインプットする
- 実際に問題集を解いてアウトプットする
テキストと問題集のシリーズを統一するのは資格試験対策のセオリーです。
シリーズがバラバラのテキストと問題集を選んでしまうと、「今読んでいるテキストの項目と対応する問題がどこにあるのか、分からない」など余計な問題が発生しやすいので気をつけましょう。
FP・ファイナンシャルプランナー 独学用テキスト おすすめランキング
それでは、おすすめの教材をランキング形式で紹介していきます。
便宜上、順位を掲載しているものの、「あなたが何を重視するか」によって、最適なテキストは変わってきます。
以下に紹介するものは、いずれもファイナンシャルプランナーの試験対策として申し分ないものですので、これからテキストを購入する予定の方は是非参考にしてみてください。
1位:一発合格!FP技能士2級AFP完全攻略テキスト
おすすめ第1位は、この『一発合格!FP技能士2級AFP完全攻略テキスト』になります。
この完全攻略シリーズの最大の特徴は、
- 各章の導入部に「章の全体像が分かるマンガ」がついている
- 章の全編に渡り、マンガの挿絵で分かりやすく説明している
という点です。
もちろん、マンガだけではありません。図表なども適切に配置されており、「文字量が多過ぎることも、少な過ぎることもなく」、よいバランスでまとめられています。
また、試験当日の最終確認に役立つ「出る順で最終確認! 最重要ポイント攻略ブック」もよくまとまっており、文句のつけようがありません。
より詳しく書かれたテキストは他にもありますが、出題範囲を押さえたうえで、もっとも分かりやすいテキストはこの完全攻略シリーズだと思います。
「わかりやすさ」を重視する方は、ぜひ一度、手に取って確認してみてください。
2位:みんなが欲しかった!FPの教科書 2級・AFP
みんなが欲しかったシリーズは、ファイナンシャルプランナーだけではなく、宅建や簿記のテキストとしても有名なベストセラーシリーズです。
さすがに資格の学校TACの看板シリーズだけあり、ファイナンシャルプランナー2級のテキストの中で最も売れている(最も人気がある)書籍です。
内容的にも、フルカラーの図表やイラストが多くてわかりやすい構成になっています。若干ボリューミー(テキストが分厚い)な点がありますが、それ以外には気になるところはありません。
人気の定番テキストが良い、という方は、ぜひチェックしてみてください。
3位:FPの学校 2級・AFP きほんテキスト
『FPの学校 2級・AFP きほんテキスト』は、大手資格予備校のユーキャンから出版されているテキストです。
このテキストの最大の特長は、
- 約6週間(42日)で勉強が完結するよう、スケジュールが組まれている
- 1日分の学習量が明確で、スケジュール通りに勉強をこなしていくことができる(1日の学習の目安は10ページ程度)
というように、「計画を立てることが苦手」「独学で、どう進めてよいかわからない」という悩みに完全にフォーカスしている点です。
その他、全てのページがフルカラーで、親しみやすい誌面作りをしているなど、方向性は1位と2位のテキストと同様、といえるでしょう。
勉強のスケジュールや進め方が気になる方は、こちらのテキストをチェックしてください。
4位:うかる!FP2級・AFP 王道テキスト
第4位は『うかる!FP2級・AFP 王道テキスト』です。
このシリーズは、良くも悪くも正統派、オーソドックスな内容になっています。
頻出事項を抑えた解説や学習補助用の赤シートなど、必用な内容は一通り押さえてある、スキのない構成となっています。
スタンダードな中にも、下記のように得点アップのコツやテクニックが満載です。
- ○○○を間違えやすい
- ○○○が出題される
- ○○○までは覚えなくても良い
1位~3位のテキストのように、「分かりやすさ」「親しみやすさ」に最大限フォーカスしたものではないですが、いわゆる「テキストらしい王道テキスト」を探している方は、チェックしてみてください。
5位:スッキリわかる FP技能士2級・AFP
スッキリわかるシリーズは、第2位の「みんなが欲しかった!」シリーズと同様、TACから出版されています。
なお、本シリーズは他と違い、テキスト・問題集一体型の教材です。
そのため、合格に必要な論点に絞り込まれており、しっかり勉強したい方には、少し不安が残るかも知れません。
一方、最短時間で合格をしたい・時間がない、という方には、有力な選択肢となる教材でしょう。
6位:史上最強のFP2級AFPテキスト
第6位の『史上最強のFP2級AFPテキスト』は、上記で紹介した教材と比べると知名度は低いものの、次の4つの特徴があります。
- 本試験に出題される95.2%の問題を1冊でカバーできる
- 基本的な用語説明以外は、試験に出ない無駄な情報をカットしている
- 過去10年分のFP技能士試験のデータを完全に分析している
- 例題と過去問トレーニングで効率良くアウトプットができる
いわゆる教科書的で無駄のないテキストですので、「イラストなどの緩い感じがあまり好きではない…」という方は是非一度検討してみてください。
独学前にチェック! FP・ファイナンシャルプランナーのテキストの効果的な使い方
ファイナンシャルプランナーの試験合格を独学で目指すのであれば、テキストの選び方は最初の第一歩です。
しかし、どれだけ良質なテキストを購入していても、使い方が間違っているとその良さを引き出すことができません。
独学では講師に頼らずに自分一人の力でファイナンシャルプランナーの合格を目指す形になりますので、テキストや参考書をどう使っていくのかは大事ですね。
以下では、ファイナンシャルプランナーのテキストの効果的な使い方を解説していますので、試験の学習を始める前に目を通しておきましょう。
- 1冊のテキストを最後まで使って正しい知識をインプットする(余程肌に合わない限りは2冊3冊と使わなくても良い)
- 問題演習を通じてテキストで覚えた知識を実際に使ってアウトプットする
- 問題を解いてわからなかった部分はテキストに戻ってもう一度復習する
過去問を繰り返し解いていると、ファイナンシャルプランナーの試験の出題パターンが何となくわかってきます。
つまり、テキストや参考書を読んで覚えた気になるだけではなく、実践的な演習も忘れてはいけません。
また、「あれもこれも良さそうだから…」と複数のテキストを購入しようと考えている方はいますが、1冊でも必要な知識を習得できます。
2冊以上のテキストを使うと理解できる部分とできない部分の把握が難しくなりますので、1冊を完璧にするまで読み込みましょう。
過去問題集は論点別(体系別、テーマ別)のものを使う
過去問題集は、論点別(体系別、テーマ別)のものを使いましょう。
過去問題集は、年度別と論点別の2種類に大別されます。
年度別は分かりやすいですよね。
・令和2年度試験問題
・令和元年度試験問題
・平成30年度試験問題
と年度別に編集された問題集です。
この年度別だと、あるテーマ(抵当権など)をテキストで読んだ後すぐに、同じテーマの問題だけを探すのは一苦労です。
一方、テーマ別過去問でしたら、一つの科目の問題がまとめられているため効率よく学習できます。
さらに、同じテーマの様々な過去問を解いていくなかで、テキストを曖昧に読んでいたり、理解できていなかった箇所を修正することもできます。
またよく出題される論点ほど集中して解くことになるので、出題傾向や出題のされ方が自然にイメージできるようになります。
過去問の間違った使い方をしない
過去問の間違った使い方とは、どんな使い方だと思いますか?
それは、過去問を解いた後、解答を見て正解か不正解だけチェックし、すぐに次の問題に進んでしまうことです。
知識を正確に身に付けるために過去問を解いているのですから,単に正解しただけで満足せず、不正解の選択肢も含めて
「この選択肢は、なぜ正しい(間違っている)のか」
を正確に理解するまで解説を読み込みましょう。
このような学習を繰り返すことで、確かな知識が身に付きます。
独学のスケジュールや勉強の順番も大切!
ここまで、ファイナンシャル・プランナー技能検定の独学におすすめなテキスト等を紹介してきました。
これらのテキストや問題集などを上手く使いこなせば、決して独学での勉強は無理ではありません。
しかし、独学で合格するためには、しっかりと勉強時間を確保し、スケジュールや計画、勉強の順番も戦略的に考えて実行することが大切です。
ファイナンシャルプランナーの勉強時間やスケジュールなどは、以下の記事を参考にしてください。

まとめ
ファイナンシャルプランナー試験(技能検定)のテキストの選び方やおすすめランキングについておわかり頂けましたか?
ここで紹介したテキストは、いずれも学習者が効率良く勉強しやすいように作られています。
あなたが最も重視するコンセプトのテキストを選び、ファイナンシャルプランナーの合格を勝ち取って欲しいと思います。
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<FP2級の対策>
<FP3級の対策>
<CFPの対策>
<その他>
この記事の監修者 | |
氏名 | 西俊明 |
保有資格 | 中小企業診断士 , 宅地建物取引士 , 2級FP技能士 |
所属 | 合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション |