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公的年金の仕組みを簡単にまとめてみた

FPと公的年金

日本の公的年金の仕組みを簡単にまとめてみた

かつては成人した子供が高齢の親と同居し、面倒を見たり介護をしたりと家族で扶養していました。

しかし、少子高齢化や核家族化が進む現代では、家族だけが親の面倒を見るのは難しいですよね。

そこで登場した制度が公的年金で、社会全体で高齢者を支える目的で整備されています。

日本の公的年金は、「今働いている世代が支払った保険料を仕送りのようなイメージで高齢者の年金給付に充てる」という仕組みです。

医療の発達で長期化する老後の生活を安定させるために、公的年金の重要度はかなり高まっているのではないでしょうか。

私たちの人生は下記のように様々なリスクがあります。

  • 一家の大黒柱が突然亡くなってしまう
  • 病気やケガで障害を負ってしまう
  • 高齢により働けなくなる

収入が減って生活が困窮する可能性は誰にでもありますので、全ての国民が安心して生活できるように公的年金制度が整えられているわけです。

このページでは、私たちの生活と深く関わる日本の公的年金の仕組みを簡単にまとめてみました。

公的年金は国民年金と厚生年金の2階建て!

日本の公的年金は、次のように国民年金と厚生年金の2階建てです。

  • 日本に住んでいる20歳以上60歳未満の全ての人が加入する義務がある国民年金(基礎年金)
  • 会社員や公務員など組織に雇用される人が加入する厚生年金

年金制度に関する説明で、「年金は3階建て」という表現を耳にしたことのある方はいませんか?

これは1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金に加えて、個人が準備する3階部分の私的年金が該当します。

※私的年金の一種であるiDeCo(イデコ)の仕組みやメリットについてはこちら!

iDeCoの仕組み
iDeCo(イデコ)の仕組みをわかりやすく!メリットとデメリットまとめ!iDeCo(イデコ)の仕組みをわかりやすく説明します iDeCo(イデコ)とは個人型確定拠出年金のことで、2017年の1月から専業主婦...

国民年金の上乗せとしてサラリーマンが加入する厚生年金や自分で加入する私的年金がありますので、将来的に受け取れる金額が変わる仕組みです。

働き方や暮らし方で変わる公的年金への加入

公的年金への加入は、個人の働き方や暮らし方で変わります。

年金の加入者は「第1号被保険者」「第2号被保険者」「第3号被保険者」の3つで、それぞれ加入する公的年金の種類を見ていきましょう。

<第1号被保険者>

職業:自営業者や学生、無職の人
加入制度:国民年金のみ

<第2号被保険者>

職業:会社員や公務員
加入制度:国民年金と厚生年金

<第3号被保険者>

職業:専業主婦など
加入制度:国民年金のみ

どの保険者でも、自分の判断で公的年金に加えて私的年金に加入することは可能です。

公的年金制度の保険料の支払いについて

公的年金制度は私たちが住む日本だけではなく、他にも様々な国で導入されています。

公的年金制度の保険料の支払いは賦課方式と積立方式の2種類で、それぞれの違いを簡単にまとめてみました。

賦課方式:年金の支給に必要な財源を現役世代が支払う仕組みで、急激なインフレや賃金上昇などの経済変動の影響を受けにくい
積立方式:年金支給に必要な財源を現役世代のうちに自分で積み立てる仕組みで、「若い時に多く支払ったのに受給額が少ない」という世代間格差が起きにくい

日本では今働いている世代が公的年金の保険料を支払い、老後に受け取れる賦課方式が採用されています。

国民年金の支払いは毎月納付書や口座振替、クレジットカード払いで納める形で、半年分や1年分を一括で前納することも可能です。

一方で厚生年金は自分が勤めている勤務先がまとめて支払い、後から毎月の給料やボーナスから保険料が差し引かれる形になります。

賦課方式は受給時での価値のある金額を今働いている世代が負担してくれるため、経済変動の影響を受けにくいのがメリットです。

しかし、今の日本では少子高齢化が加速していますので、少ない人数の現役世代が多くの受給者の年金を支えないといけません。

「若い時に保険料をたくさん納めたのに老後の受給額が少ない」という事態が引き起こされやすいのが賦課方式のデメリットですね。

公的年金を受け取れるのは3パターン

「年金は老後にしか受け取ることができない」とイメージしている方はいませんか?

しかし、公的年金の給付は次の3種類で、老後以外にも受け取ることができます。

  • 老齢年金:65歳に達した被保険者本人が受け取れるオーソドックスな制度で、老後の生活を支えるために給付される
  • 障害年金:病気やケガで仕事を続けられなくなった時に被保険者本人が受け取れる制度で、障害認定を受けた方が対象
  • 遺族年金:生計維持関係にある被保険者が死亡した時に遺族が受け取れる制度で、遺族基礎年金と遺族厚生年金の2種類にわけられる

老齢年金は高齢になった時の生活保障、障害年金は病気やケガの時の保障、遺族年金は残された遺族の生活保障の役割を果たしています。

自分が受け取れる大よその年金額について知りたい方は、日本年金機構が提供するねんきんネットのサービスを使ってみてください。

参考:https://www.nenkin.go.jp/n_net/index.html

まとめ

私たちが住む日本の公的年金の仕組みや制度についておわかり頂けましたか?

公的年金は2種類で、20歳以上60歳未満の人は国民年金、会社に勤めている方は厚生年金に加入する義務があります。

公的年金は私たちの生活と密接に関係していますので、どのような仕組みなのか大まかにでも把握しておきましょう。